お箏を始めるために必要なもの
道具
まず爪と爪箱が必要になります。爪は弾き易さと箏の音色にも差が生じます。多少高価でも、しっかりとした良いものを選びましょう。お箏はほとんどの方が教室で習いますので、すぐに楽器を揃えなくても大丈夫です。購入する場合でも練習用として安価なものを選んでください。一定期間レンタルをしてくれる教室もありますのでそれを利用することでも良いでしょう。その他のものは必要になったら揃えてください。
ある程度のレベルになると演奏会に出るようになります。流派によっては専用の衣装が必要になることもあります。必要のない流派でも着物の着用が多いようです。着物は不可欠といっても良いでしょう。
目的
お箏の教室は、自分の希望に合った流派の選択が重要です。入会金や月謝など費用面を選択の基準にしやすいですが、お箏は流派によって演奏のスタイルがまったく異なります。一度その流派で学ぶと演奏のスタイルが確立し、他に移行することが難しくなります。師範の経験や技量にも差がありますのでできる限り演奏会に足を運んで吟味し、希望に合った教室を選んでください。
知識
箏はどのようなものなのかを知っておきましょう。
箏は、日本の弦楽器の一つです。長さは180センチ程あり、中空の木(桐)の上面に13本の絹製の弦が一定の張力で張られています。弦の途中に柱(じ)を立てて、その位置によって音階を調節します。弾き方は、演奏者から見て箏の頭(竜頭)を右側にして置き、山田流の場合は正面を向いて背筋を伸ばして正座をします。親指、人差し指、中指に爪を付けた右手で弾きます。基本は弦をはじいた指が次の弦に止まるようにして弾きます。これに柱の外側の弦を左手で押して音高を調節する押し手という技法が加わります。正座をして着物で演奏する和風のスタイルと、箏を台の上に載せて椅子に座って洋装で演奏する洋風のスタイルがあります。同じ箏でも流派、洋風、和風により曲の雰囲気がまったく異なります。