ライブラリ22
桜の宿 関内大ホール 平成28年4月29日
石川潭月作詞、雪月花のうちの花の巻で「堤中納言物語」の「花桜折る少将」より典拠したもの。少将がむかし心を通わせた女性への思慕の情を宿の桜に忍ばせて延べたものです。箏は高音低音の二部形式になっており、旋律の表現も気品の高さをねらい平安時代の品位をゆかしさを表現しています。二代上原真佐喜作曲
鐘が岬 関内大ホール 平成28年4月29日
能や歌舞伎で有名な「道成寺」を地唄にし、石川勾当によって箏曲にされたものです。本調子の前唄に「鐘にうらみは数々ござる」で道成寺の伝説を利かせ、三下りとなって「言わず語らずわが心」を粋にくだけ、手事では本調子となって特色のある旋律を示しています。後唄は賑やかに陽気な曲趣で終わります。